多くの新型テスラは12Vではなく16Vのリチウムイオン低電圧バッテリーを搭載しています。交換頻度は下がる一方、12V用の電装品をそのまま接続すると故障の原因に。違いと注意点、安全な取り付け方法を解説します。
テスラのカスタムや電装品の取り付けを検討するときに、知っておきたいのが「低電圧バッテリーの電圧」です。多くの新型テスラは従来の12Vではなく16Vを採用しており、市販のカー用品をそのまま使うと思わぬ故障につながることがあります。なぜ16Vなのか、その狙いとメリット・デメリット、そしてこれからのEVの流れまで整理します。
多くの新型テスラは12Vではなく16V
一般的な車や旧型のテスラは、補機(低電圧)用に12Vの鉛バッテリーを搭載しています。一方、近年の多くのテスラは、低電圧系に16Vのリチウムイオンバッテリーを採用しています。採用状況はモデルや年式によって異なるため、ご自身の車両の仕様を確認することが大切です。

なぜ16Vなのか:高電圧化という設計思想
なぜわざわざ16Vにするのか。背景には「低電圧系をできるだけ高い電圧にしたい」という設計思想があると一般に語られています。テスラ(イーロン・マスク氏)はムダな配線や重量を嫌い、シンプルで効率的な設計を追求していると言われており、その一環という見方です。
電力は電圧×電流で決まるため、電圧を上げれば同じ電力でも電流を小さくできます。電流が小さくなると、配線を細く軽くでき、銅の使用量や発熱も抑えられます。これは車両全体の軽量化・効率化・コスト削減につながるという考え方です。リチウムイオン電池はセルを直列にすると約16Vが扱いやすく、従来の12V系の許容範囲(充電時は14V台になる)にも比較的近いため、移行先として採用しやすいと説明されます。
メリットとデメリットを整理
16Vリチウムイオン化には、オーナーにとっての利点と、知っておくべき注意点の両方があります。
【メリット】
- 鉛バッテリーより長寿命で、交換頻度が下がる傾向
- 軽量で、車両全体の効率化につながる
- 出力が安定し、消費電力の大きい機能にも対応しやすい
【デメリット・注意点】
- 12Vを前提とした市販のカー用品とそのままでは互換性がない
- 取り付けには電圧変換などの専門的な対応が必要
- 対応できる店舗・整備士が限られ、修理が高度になりやすい
実害になりやすいポイント:12V用品の直結
市販のカー用品・電装品の多くは、12Vを前提に作られています。16Vの系統にそのまま接続すると、過電圧によって機器が故障するおそれがあります。特にエアサスペンションや大容量ウーファーなど、起動時に大きな電流が流れる(突入電力の大きい)機器は注意が必要です。次の点を意識してください。
- 12V用のカー用品を16V系へ直結しない
- 取り付け前に、車種・年式の電圧仕様を確認する
- 電装品の追加は、テスラの構造に詳しい専門店に相談する
これからのEVはどうなる?48Vという次の流れ
テスラはさらに先を見据え、低電圧系を48Vにする動きを進めていると言われています(一部の新型車で採用が報じられています)。16Vから48Vへと電圧をさらに上げることで、配線の削減・軽量化を一段と進める狙いがあるとされます。
この高電圧化の流れは他メーカーにも広がりつつあり、将来的にはEVの電装システム全体が高電圧へ移行していく可能性があります。そうなると、カー用品やカスタムの世界でも「車両の電圧に合わせた対応」がますます重要になっていきます。

言い換えれば、これからのEVカスタムは「車両ごとの電気系統を理解した専門店」を選ぶことが、安全と満足の分かれ目になっていきます。
当社の対応:16V→12V変換+サブバッテリー
株式会社たまでは、16V→12V変換コンバーターとサブバッテリーを組み合わせて装着することで、エアサスや大容量機器にも対応した安全な取り付けを行っています。SATONIC製品の取り扱いやアンビエントライトの施工など、テスラ専門のカスタムにも対応しています。
テスラのカスタムや電装品の取り付けでお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。サイト内のテスラカスタムのご案内もあわせてご覧いただけます。
よくある質問
Q. 新型テスラはバッテリー交換が不要ですか?
A. 16Vリチウムイオンバッテリーは従来の12V鉛バッテリーより長寿命で、交換頻度は下がる傾向です。ただし完全に交換不要というわけではなく、不具合時は専門的な点検・対応が必要です。
Q. なぜテスラは16Vや48Vを採用するのですか?
A. 電圧を上げると同じ電力でも電流を小さくでき、配線の細径化・軽量化や効率化につながるためと一般に言われています。リチウムイオン電池の扱いやすい電圧とも相性が良いとされます。
Q. 12V用のカー用品はそのまま取り付けられますか?
A. そのまま接続すると過電圧で故障するおそれがあります。16V→12V変換やサブバッテリーなど、車両の電圧に合わせた対応が必要です。
